ライブメディアの夜明け

ライブメディアコーディネーターのヒマナイヌ川井がネット生中継の現場から発信するブログです。

仕事の生中継:カメラマン人件費をいくらにすべきか?

ネット生中継には2つのスタイルがあります。
趣味の生中継と仕事の生中継です。これは後者についてのお話です。 

結論から先に言います。
ヒマナイヌでは見積もりも支払いも5万円からとしています。
この金額は基本的に当日と1回程度の打合せの拘束です。

なぜ5万円からなのか?

これはCMなどの撮影スタッフの人件費を参考にしています。
高度なクリエイティブを必要とするCM撮影ではカメラマンのギャラは
1本あたり30万から200万くらいのレンジがあります。
カメラマンは映画でいう撮影監督でその下にアシスタントカメラマンの
ファースト、セカンド、サードなどがつきます。それぞれの役割分担は明確です。
カメラマンがプロジェクト単位で打合せやロケハン、演出にまつわる会議などに
主体的に関わっていくのに対してアシスタントカメラマンは役割に応じて
カメラマンと同じように長期的にプロジェクトに参加する場合もあれば

撮影当日だけに参加する場合もあります。

ライブメディアにおけるカメラマンの単価をこれまでの映像業界の
セカンドぐらいにしたい。それが僕の思いです。

 しかし、残念ながらライブメディアの世界は無料でも出来る世界なので
カメラマンが1日5万と聞くと高いと思われるのです。そのために私は高いスキルを
持ったスタッフと積極的に仕事をします。これまでテレビや舞台の撮影をしてきたような
どんな状況でも適切な絵作りができるカメラマンをスタッフィングします。

同時にどんなネット中継でもカメラマンを使うわけではありません。
限られた予算の場合は自分で3台のカメラを操作しながらスイッチングすることもあります。
ライブメディアコーディネーターとしての私の見解は、この業界が若い人にとって
魅力的な世界になって欲しいという想いです。主催者と視聴者をつなぐライブメディアはとても魅力的です。
中継が終わるとタイムラインから「中継してくれてありがとう!」と感謝の声が寄せられます。
こんなダイレクトに人に喜んでもらえる仕事がかつてあったでしょうか?

この素晴らしい世界にたくさんの人が参加し、そしてそれで食っていける業界を作ること。
それが僕の40代の目標です。だからクライアントにカメラマン1日5万円を請求しますし、
カメラマンには高いスキルを要求します。お金の話はこれからも書いていくつもりです。 

それでは、また次の現場でお会いしましょう!

送信者 2011-11-09
※機材費は人件費には入りません。念のため。。