モニター:VR-5とSONY HDMIモニターCLM-V55組合せの利点
VR-5のモニタは4:3であるうえにテレビやビデオカメラと同じで見きれています。
そこでオススメなのがソニーのα用に発売されているHDMIモニターCLM-V55です。
VR-5にはHDMIアウトから480pの信号が出ていますのでそれを活用するのです。
ハンディカムのバッテリーで動くこのモニターをVR-5につなぐと16:9で表示されます。
カメラからスクイズでVR-5に入力されている場合最終配信映像と同じ比率になり
かつVR-5のモニターで写っていない左右の部分も表示されアングル調整に便利です。
下の写真を見るとVR-5のモニターで左右の領域がいかに隠れているかが分かると思います。
LバッテリーをつけるとこのようにVR-5のモニター上に自重だけで置けるので便利です。
送信者 学生インタビュー撮影風景 |
ケーブル:UA-4FXで会場のPAラインをもらった時のコネクタ
オーディオキャプチャーとしてローランドのUA-4FXは定番です。
最近TryCaptureも出ましたが音質調整つまみがなくなってしまったので逆に
UA-4FXの良さが際だつという結果にも。さて、このUA-4FXはキャノンが1系統
ありダイナミックマイクやコンデンサマイクを挿すには問題ないわけですが、
ここはマイク端子専用でゲインのコントロールがないため会場のPAから
音をラインレベルでもらうときに困ったりします。
そんな時に1本あるとよい変換コネクタがこれ。キャノンの雄で来たコネクタを
RCAピンの赤白に変換してくれます。これをUA-4FXのラインにいれれば解決。
トモカ無線などで800円程度で売っていますので1本ポーチに常備させておきましょう。
仕事の生中継:カメラマン人件費をいくらにすべきか?
ネット生中継には2つのスタイルがあります。
趣味の生中継と仕事の生中継です。これは後者についてのお話です。
結論から先に言います。
ヒマナイヌでは見積もりも支払いも5万円からとしています。
この金額は基本的に当日と1回程度の打合せの拘束です。
なぜ5万円からなのか?
これはCMなどの撮影スタッフの人件費を参考にしています。
高度なクリエイティブを必要とするCM撮影ではカメラマンのギャラは
1本あたり30万から200万くらいのレンジがあります。
カメラマンは映画でいう撮影監督でその下にアシスタントカメラマンの
ファースト、セカンド、サードなどがつきます。それぞれの役割分担は明確です。
カメラマンがプロジェクト単位で打合せやロケハン、演出にまつわる会議などに
主体的に関わっていくのに対してアシスタントカメラマンは役割に応じて
カメラマンと同じように長期的にプロジェクトに参加する場合もあれば
撮影当日だけに参加する場合もあります。
ライブメディアにおけるカメラマンの単価をこれまでの映像業界の
セカンドぐらいにしたい。それが僕の思いです。
しかし、残念ながらライブメディアの世界は無料でも出来る世界なので
カメラマンが1日5万と聞くと高いと思われるのです。そのために私は高いスキルを
持ったスタッフと積極的に仕事をします。これまでテレビや舞台の撮影をしてきたような
どんな状況でも適切な絵作りができるカメラマンをスタッフィングします。
同時にどんなネット中継でもカメラマンを使うわけではありません。
限られた予算の場合は自分で3台のカメラを操作しながらスイッチングすることもあります。
ライブメディアコーディネーターとしての私の見解は、この業界が若い人にとって
魅力的な世界になって欲しいという想いです。主催者と視聴者をつなぐライブメディアはとても魅力的です。
中継が終わるとタイムラインから「中継してくれてありがとう!」と感謝の声が寄せられます。
こんなダイレクトに人に喜んでもらえる仕事がかつてあったでしょうか?
この素晴らしい世界にたくさんの人が参加し、そしてそれで食っていける業界を作ること。
それが僕の40代の目標です。だからクライアントにカメラマン1日5万円を請求しますし、
カメラマンには高いスキルを要求します。お金の話はこれからも書いていくつもりです。
それでは、また次の現場でお会いしましょう!
送信者 2011-11-09 ※機材費は人件費には入りません。念のため。。 |
コラム:ライブメディアコーディネーターという新しい仕事を作ります。
新しいメディアには新しい職種が必要です。
誰もが簡単にネット生中継が出来るようになった2010年。
配信方法や機材も進化しカジュアルブロードキャスティング化した2011年。
映像、音声、ソーシャルメディア、広告マーケティングなどいろいろなジャンルの
クロスオーバーポイントがライブメディアの面白さです。
ライブメディアコーディネーターとはライブメディアの特性を理解し
中継のコーディネートを行い、視聴者誘引動線のアドバイスをする仕事です。
いわばさまざまなバックグランドを持つ関係者間のトランスレーターのようなもの。
ヒマナイヌはこの分野での第一人者になることを目標に日々活動しています。
このブログではライブメディアコーディネーターという立場からネット生中継の現場レポートや
テクニカルレポートをお送りしていきます。
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